国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2006-06-12 13:32

連載投稿(3)そろそろ日中双方が冷静に歴史に向き合うときです

山崎養世   シンクタンク代表
 日本人にとって問題なのは、過去の全ての中国の歴史問題の責任は日本にあるかのごとき宣伝を、中国政府が1995年あたりから繰り広げたことです。改革開放政策で広がる格差の問題から目をそらすかのようでした。それに反発するかのように小泉首相は靖国参拝を続け、石原都知事からNo.1ハードライナーとしてのお株を奪い、人気を高めました。しかし、そろそろ日中双方が冷静に歴史に向き合うときでしょう。日本は、中国に対して毛沢東時代の歴史を正しく自国の歴史教科書に書くように要求すべきでしょう。『マオ』の中国内の出版も求めるべきです。

 櫻井さんにどこか似てたおやかなユン・チアンさんを招いて、国際シンポジウムを開くのもいいかもしれません。そして、世界に開かれた歴史の検証を提唱してはどうでしょうか。日中のみならず、ロシア(ソ連時代も)、イギリス、フランス、南北朝鮮、アメリカといった中国に深いかかわりを持った各国の歴史を検証すれば、アジアの歴史と過去の過ちへの共通理解が深まるでしょう。命がけで毛沢東から民衆の生活を守ろうとした劉少奇やトウ小平の後継者であるはずのいまの中国指導部も、歴史の事実を受け入れる勇気を持つときでしょう。

 その上で、日本は中韓両国そのほかのアジアを侵略した自らの過ちについて再度謝罪するとともに、中国と朝鮮半島に対して、言論の自由と情報公開を強く求め、世界の世論と相手国の民衆からの支持を獲得すべきでしょう。(つづく)
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『百花斉放』から他のe-論壇『議論百出』または『百家争鳴』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
公益財団法人日本国際フォーラム