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2010-02-12 10:54

自民党が国民から支持を得るにはどうしたらよいか

宮脇 磊介  初代内閣広報官
 自民党大会を見ると、国民とのスタンスに頓珍漢が見える。国民目線に立った真剣さが伝わってこない。「なぜ自民党は国民有権者から見放されたのか」が身にしみてわかっていない。いま政権交代に一票を投じた有権者が、民主党政治に「こんなはずではなかった」と失望しながら、反面最も恐れているのは、自民党政権に逆戻りすることです。「みんなでやろうぜ」「一致団結」などと叫ぶ自民党の姿には、古い体質の自民党がイメージされ、身の毛がよだつばかりです。いくら正論を述べても、自民党に票は戻りません。「旧い自民党政治家の根絶」と「期待の持てる新しい自民党」を有権者の目に焼きつかせ、「もう一回の政権交代」へと、国民の意欲と行動を掻き立たせる。それが新しい自民党政権実現の唯一の道です。新しい理念は、小泉・竹中路線の検証を行なうことから生まれてきます。そして真に国家と国民生活に繁栄をもたらす理念を、ためらわずに国民の前に示し、あらゆる抵抗を乗り越えて、断固としてその実現に挑むことです。

 今の自民党で急がれる決定的な行動は、「国民目線に立って党内議論を活性化すること」以外にはありません。それなしに、このまま行けば、民主党の延命に手を貸す中で、「自然解党」でバラバラになるしかない。「党分裂」をも厭わず、「旧い自民党の排除」による「新しい政治」「新しい自民党の創生」を目指して、党内で戦いを起こすことしか選択肢はないのです。

党内議論の対立軸はいくつもある。たとえば、つぎのような対決です。
1.「新しい自民党」と「旧い自民党」との対決
2.「国際競争力重視派」と「敗者・弱者保護重視派」との対決
3.「構造改革成長路線派」と「反小泉・竹中路線派」との対決
4.「保守(文化伝統)派」と「国家意識希薄派」との対決
5.「小さな政府派」と「大きな政府派」との対決
6.「国民目線派」と「既得権益擁護派」との対決

 「新しい政治を求める者」によって起こされる自民党内の新旧対決を「民主党の瓦解」と「政界再編」の起爆剤にすることです。自民党内の戦いの勝敗は「国民世論」がつけてくれます。ただし、「造反分子」「党内結束を乱すもの」とのレッテルを貼られた、前回の轍を踏まないため、党内とメディアに対する周到な事前の地ならしが不可欠です。かくして、日本の政治は、海外の有識者やメディアの期待も受けながら、再び世界に向けて羽ばたいてゆくことでしょう。
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