理事長 伊藤憲一
伊藤 憲一

日本国際フォーラムは、市民社会の側から、つまり民間・非営利・独立・超党派の立場から、外交・国際問題を研究し、その成果を政策提言として世に問うことを目的として、1987年3月17日に設立されましたが、四半世紀を経てその意義を認められ、このたび2011年4月1日に公益財団法人として新たなスタートを切ることになりました。「外交・国際問題のような天下国家の問題はお上に委せておけばよい」という空気の強かった四半世紀前の日本の風土――実際、当時存在していた非営利のシンクタンクのほとんどすべてが、実質的にはどこかの省庁の系列機関でした――のなかで、当フォーラムの船出には、逆風をついての船出のような気負ったものがありました。しかし、設立以来の四半世紀の軌跡をたどってみますと、当フォーラムは結果的には日本の対外政策の選択や世界と人類の課題の解決について数多くの調査・研究を実施し、またその成果を提言として発表してくることができました。

とくに当フォーラムの政策委員会や緊急提言委員会が自主的に研究・審議のうえ発表してきた多数の政策提言は、いろいろの意味で政府の施策や世論の形成に影響を与えるとともに、世界に対して日本の声を発信する役割も果たしてきました。「自主的に」と申しましたのは、外部からの委託によってではなく、「自らの判断でテーマを選び、自らの資金で経費を賄う」という意味であり、このようなことが非営利団体である当フォーラムにおいて可能であったのは、当フォーラムが会員制度を採り、法人・個人会員の皆様が当フォーラムの活動を一貫して支えてきてくださったからであります。

5年前にはインターネット時代到来の恩恵を受けてホームページ(http://www.jfir.or.jp)上に双方向性の政策掲示板「百花斉放」を開設することができ、会員以外にも広く全国、さらには世界各地の関心を共有する皆様の参加を得て、当フォーラムの活動の質量両面でのスケールを拡大することができました。当フォーラムの本来の目的である公益性や公共性の強化につながる展開でもあり、喜んでおります。

最後になりましたが、会員ならびに関係各方面の皆様がたにこれまでのご支援を感謝申し上げるとともに、今後とも引きつづきよろしくご指導とご支援をお願い申しあげる次第であります。

2011年4月理事長 伊藤 憲一

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